今までも何度か、ブログに登場している、
リアブレーキホイールシリンダーのオイル漏れ/固着による交換 ですが、
この写真が、ここ半年で最もひどい状態のオイル漏れです。
「スマートは、ブレーキいまいち効かないよ」と、
「スマートのブレーキって、こんなもんだよ」と、
言う方が、良くいらっしゃいます。
それは、ウソ!
整備していないから、効きが悪いのです。
きちんと整備されたスマートは、
滑らかで、しっかりブレーキが効きます。
スマ乗りな方や、車の販売店の方に、そんな事言われても、
安易に「こんなもの」と納得しないで下さい。
写真のリアブレーキホイールシリンダーのピストンが、
左右のブレーキのラインイングを動かしています。
これが、
固着してしまうと、
リアブレーキは、ほとんど効いていません。
フロントブレーキだけで、止まっている状態です。
スマートに限った話ではなく、国産車でも、軽自動車でもそうですが、
リアが、ドラムブレーキの場合、基本構造は同じです。
2年もすれば、ブレーキダストで、動きが悪くなり、
ブレーキオイルも交換しないとよけいひどくなり、
ホイールシリンダーのピストンが固着し
ライニングを押せない。動かない。
ホイールシリンダーのカップシールも、熱でやられますので、
オイル漏れしてき、ライニングをダメにします。
まともな工場で、車検や整備をすれば、
当然、シールを換えたり、オーバーホールします。
ユーザー車検とか、整備なしの通すだけ車検ショップ、
スタンドや、オートバックス等のカーショップでは、
部品がないので、気が付いていても、当然、交換できない。
危険にさらされるのは、スマ乗りな皆様です。
今回の車両は、写真のように、
シリンダーから、ブレーキフルードが漏れ出し、完全に、ライニングに染み込んでいます。
ホイールシリンダー末期状態です。
一旦、ライニングにブレーキオイルが染み込んでしまうと、乾いて元に戻ることはありません。
当然、オイルですべるのと、ライニングが焼けてしまうので、ブレーキが効きません。
下の写真のように、焼けて削れたライニングのカスがオイルと共に、
ドラムの下部から、流れ出していますので、まさに、末期症状です。
全く、制動力がなかったと思われます。
一晩置いて、朝、出掛ける時には、ライニングが、ドラムに張り付いています。
テーブルの上に水滴1摘、下敷きみたいなプラスチックのプレートを置くと、
ぴったっと張り付いてしまうのと一緒です。
ヒルスタートアシストなしの車両なのに、ヒルスタートアシストが利いているような感じです。
リアのライニングは、通常10万キロぐらいもちますが、
こうして、オイルを吸ってしまうと、交換せざるをえません。