スマートフォーフォー 走行中突然のエンスト 再始動出来ず、押す事も出来ない。
さすがに、めったにないであろう、トラブルですが、ギアが入ったまま抜けません。
コンピューター診断しても、故障箇所を特定するまでには、一つ一つ進めていくので
一筋縄ではいかないのです。
まずクラッチアクチュエーター問題なし。
一番怪しいモーター。
このモーターを単独で作動させ、フォーフォーを押して動かせる様にはなりましたが・・・
コンピューターからの指示で、上の写真のモーターの歯車が動き、
下の写真のミッション側の歯車を動かすのです。
問題なさそうです。
クラッチレリーズも様々な補器類の単独作動チェックを行い、
各所から得られる信号チェックも行い、総合的に判断して、ミッション本体の故障であろうと判断。
フォーフォーのミッションは新品で、約40万円
外車では、普通の値段ですが、中古車の金額が金額ですから、ドひゃーと驚いてしまいます。
スマートのミッションは、開けてオーバーホールをさせない、メーカー回収品。
さすがに、日本にもドイツにもリビルト品は、ないのです。
低走行の解体部品を探すしかありません。
ミッションの交換で、
車の方は、問題なく復活。 修理完了です。
これで終わってしまうと、
ブログとして面白くないので、
忙しいところを、無理言って、当社スタッフに
バラしてもらいました。
ミッションですから、歯車の集合体なのですが、中はこんなです。
歯車の歯欠けも無いようです。どこが壊れてるのか???
珍しいのは、この、ギアを切り替えるシステム。
ゲトラグ&スマート&三菱のトリプルネームなのですが、
この歯車に、一番上の写真のモーターの歯車がかみます。
この部分が、回転して、ミゾにあわせて、動くのです。
基本は、バイクと一緒なんですが、面白いです。
さて、
さて、
本題に戻ります。
ギアが6速に入りっぱなしになっていた、
原因 = 故障箇所 発見です。
な ん と シンクロが割れています。
割れている箇所分かります?
ギアが6速に入ったままになってしまったのも納得です。
間違いなく、ミッション本体の不良。
ところでシンクロって何?
シンクロナイザーリング = 要は、ギアの切り替えをスムーズにする、重要な部品なのです。
上の写真は、割れていない他の部分のシンクロです。