これも、昔から良くある事例なんですが、
最近立て続けにお問い合わせいただいたので、掲載しておきます。
スマートの電気関係全てをコントロールしているコンピューター
セントラルコントロールユニット
エレクトリックコントロールユニット
呼び方は、様々ですが、
正確には、
▼ 2003年製造以降は、N10(SAM) ▼
2003年以降製造の600ccのスマート、700ccのスマート、ロードスター
▼ 2002年製造以前は、ZEE ▼
1998年~2002年に製造された、600ccのスマート、クロスブレード
(年式、車検証の初度登録年ではなく、製造年)
★★ 症状 ★★
◎エンジンを切ったとたんに、ハザードが点滅しっぱなし。
キーを抜いても、ロックしても、待っていても、何しても止まらない。
ドアやリアゲートや給油口のロックアクチュエーターが、
カシャカシャ作動しっぱなし。
(エンジン掛けて、走行中は何も問題ない。普通に走れる。)
◎ハザードがチャコポカ点滅しっぱなしになったり、
ワイパーが動きっぱなしになったり、
ホーンがなったりと、
スマートがパニック状態になる。
◎イモビが解除できなくて、エンジンが全くかからない。
など、
など、
摩訶不思議な現象が発生します。
犯人は、
「セントラルロックシステムの故障」
あるいは、
「ケーブルのコネクターが抜けかけている。」
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★★ 対策 ★★
1.バッテーリーのターミナルを外してください。
パニックモードを止めるには、これしかありません。
電気系統を触る際は、必ず、バッテリーのマイナス端子を外してから作業する事。
バッテリーがどこにあるか分からないレベルの方は触らない事!
2.ケーブルのコネクターを点検ください。
ヒューズボックスのコンピューターに接続されているコネクターです。
走行中の振動や様々な要因で、単純に抜けかけて来ています。
ある、限界を超えて接触不良を起こしたり、導通しなくなってしまいます。
再び、抜けてきてしまうような場合、タイラップで止めるなど、頭を使ってください。
写真のように、ケーブルがたくさん来ています。
スマートの心臓部です。くれぐれも慎重に!
ガサツなメカは、手出し禁止! とどめさします!
3.再度、バッテリーを接続してください。
4.症状が変わらない場合、
当店や最寄の正規ディーラーに、車を運ぶ算段をしてください。
5.コントロールユニットの交換です。
現代の車、コンピューター化が進めば進むほど、多発するコンピュータートラブル。
高額出費となりますが、命を守るために、ケチらないでください。
上記2番の作業で治まるのが、かなりあるはずです。
2003年モデル以降(車台番号がWME45************)の車両では、
コンピューターが変わっていますので、この接触不良はほとんどありませんが、
2002年モデル以前(車台番号が、WME01MC01*H******)の車両ですと、
結構あるトラブルです。接触不良。
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コントロールユニットの故障。
セントラルロックシステムの故障、
リモコンキーの不良の延長上にある故障でもあり、
リモコンキーが効かないとか、
イモビライザーが解除できない。などの症状です。
『ZEE(セントラルコントロールユニット)』は、約5万円。
『N10(SAMコントロールユニット)』は、15万円以上。
新品と交換の際には、全てのコーディング作業をやり直さなくてはなりません。
また、お持ちの全てのリモコンキーも再度同調させる事も必要となります。
又、左右のドア、給油口、リアゲートのロックアクチュエーターが作動しっぱなしになって、
モーターが焼き切れてしまうとこの部分のパーツまで交換が必要になります。
おまけに、取り外しの際に、古いパネルですとドアパネルが割れてしまいますので、
パネル代や塗装代までと・・・・・
ここまで行くととんでもない修理代になってしまいます。
リモコンキーの故障のつもりが、40万円以上かかったという実例がこのパターンです。