スマート ミッションオイル漏れ

スマート450、451ともに、
ミッションオイルが漏れている車が増えています。

まずは、基本的な話ですが、
スマート450の場合、ミッションオイルは、ATFを使用します。
ATF(オートマチック・トランスミッション・フルード)も、多種多様で、

450は、必ず、デキシロン2 を使う

最近、DX2は、ほぼ生産されていませんが、
DX2対応のオイルから、マッチングの良いオイルをセレクトしてください。

DX4など、浸透性の高いオイルを使用したり、
規定量以上のオイルを入れると、
インプットシャフトシールから、オイル漏れをおこします。

スマートのミッションオイル漏れ

451、453は、必ず、カストロールの純正オイル を使う

451、453のミッションは、ゲトラグ社と、カストロール社の共同開発で、
それぞれのミッションに配合された、専用ギアオイルとなっています。
(451用と453用は、当然、別のギアオイルを使います。)

他のメーカーのギアオイルの番手を合わせても、ダメ!

添加剤の配合が異なるために、ミッションが壊れます。

モービルとか、ワコーズとか、間違っても使わない事!!

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スマートのミッションオイルの漏れは、
ドライブシャフトの付け根から、漏れ出しているほかに、

スマートのミッションオイル漏れ

オイルの逃げ穴(写真の二つの穴)から、オイルがケースの外へ染み出して来ます

インプットシャフトシールから、

オイル漏れをおこしています。

早めに気が付き、
ミッション下ろして、インプットシャフトシールだけで
済めばラッキーなのですが、

これに気が付かずにいると、

乾式クラッチに、オイルが回ってしまい、
クラッチがダメになります。

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既定のオイルを使用していても、もともとが高回転で運行するスマートですから、
シール部分など弱い部分に負荷がかかり影響が出てきます。

そこにロムチューン等で更なる負荷をかけると、
シールに圧がかかり過ぎて、変形しているものすらあります。

ロムチューンは、得るものは少ないが、失うものもは大きいという事を
よく理解してください。

車に無理をさせれば、必ず、無理が来ます。