スマートは、450も451も、クラッチペダルのないマニュアル車、
2ペダルマニュアル車です。
当然、オートマ限定免許で乗れますし、
運転している方は、アクセル踏んでるだけで、普通のオートマ車と同じように、運転します。
床下では、左足の代わりに、バネが伸び、クラッチを切り、
手でギアチェンジする代わりに、コンピューターが上げ下げしてくれます。
したがって、車の基本構造も、挙動も、完全なマニュアル車なのです。
ヨーロッパでは、”passion”以外のグレードでは、
ソフタッチ(ATモード)はオプション設定です。
初期のリミテッド1や、その辺を知らないでオーダーしてしまった並行業者が輸入したスマートには
ソフタッチ(ATモード)がついていない車両も多く存在します。
DCJが、輸入したスマートは、始動後シフトを入れると、モニターに「A」と出ます。
日本以外のオリジナル仕様は、始動後シフトを入れると、モニターに「1」と出ます。
このあたり、日本では、2ペダルマニュアルと表記してしまうと、なにそれ?って、
売れなくなってしまう、DCJの苦肉の策が見受けられます。
あくまでもATとして販売したかったのでしょう。
DCJが輸入した車には、ソフタッチ(ATモード)が、標準装備でついています。
アホな、カーセンサーやGooの、車種説明では、『マニュアルモード付』となっていますが、
メーカーの発想、設定上、正しくは、
マニュアルモードが基本で、
『オートモード付き』が、正しい!
前振りはこのぐらいにして、本題に・・・
スマートのオートモードとマニュアルの切り替えは、
シフトノブの横についている、ボタンを押して切り替えます。
もちろん、ソフタッチ(オートモード)の付いていない車両には、
この切り替えボタンは付いていません。
今回の症状は、
オートとマニュアルの切り替えが出来ない。
早速、チェック開始。まずは、シフトノブを抜きます。
真っ直ぐ引き抜くだけです。
廻したり、斜めに動かしたり、
こじったりすると壊れます。
といっても、
このノブの内部の白のプラスチックのツメ部分も劣化により割れやすくなっています。
そのまま、むやみやたらに引っ張っても壊す可能性大です。
また、
ガサツな方、
力いっぱい、シフトノブ動かす方、
シフトノブ、壊す方が多いのが事実です。
▲ボタンを押しても、ピンが出てきません。
人差し指で、丸い切り替えボタン押していますが、
棒状のピンが、出てきません。
ピンが折れてしまっています。
シフトノブを新品に交換します。
シフトノブを抜く際に、ボタンを押したまま引き抜いても、割れてしまいます。
他のシフトノブに、交換する際や、
じゅうたんをはずす際には、シフトノブ外しますから、
知らない人が無理やり引き抜いてしまうと、こうなってしまうのです。
▼正しい状態では、ボタンを押すと、
写真上の方から、黒い棒が出てきます。▼
このシフトノブの交換のみで済めば、ラッキーです。
(ブラバスのシフトノブだと、ちょっと高額になってしまいますが・・・)
参考までに、ワンプッシュスターター付きのブラバスのシフトレバーに交換してしまうと
シフトノブを外す際に、必ずツメが壊れてしまいます。なんと使い捨て仕様の贅沢品です。
ご注意ください。ノブだけで、45,000円。
話を戻します。
シフトノブを外す際に、
ボタン押しながら外すと、中のスイッチが壊れます。
下の写真は、
別の車両ですが、症状は同じ、
『オートモードとマニュアルの切り替えボタンが効かない』。
最初の話の、シフトノブのピンは、割れていなくてセーフなのですが、
シフトレバー側の、
マイクロスイッチが、アウトです。
▲マイクロスイッチが壊れてしまっています。▲
何らかの必要に迫れられ、シフトノブを引き抜いた際に、
接触端子部分の金属プレートが外れて、なくなってしまったのでしょう。
実際に小さいので、飛んでしまえば行方不明かも・・
そのまま、シフトの切り替えボタンを押して普段どおり使用を続けたために、
プレートを介して押される赤い部分の中央の白いスイッチ部分を、
シフトノブ側の黒のピンが、直接押す事となり、削れて、なくなってしまったのでしょう。
▼ 『このマイクとスイッチの』誤 → 正『このマイクロスイッチの』 ▼
▲新品のシフトの先端のマイクロスイッチはこちら▲
当然、このマイクロスイッチだけで、
パーツ出ません。
なんと
シフトまるごと交換です。
しかも、
超高額です!!
スマートのオートモードの事を、メーカーが、
『Softouch』ソフタッチと、名付けた通り、
ソフトにシフトレバー切り替えてください。
優しくね!
ガサツな方、注意してくださいね!!
さらに、さらに、
ここまで、丸裸にしないと、交換できません。