スマートのクラッチアクチュエーターとは、
皆さんの左足の代わりに、棒を伸ばして、
クラッチを切ったりつないだりしている
スマートの基幹部品です。
フェラーリやポルシェ等、
レース用のメカニカルクラッチ製作の
超有名メーカー「SACHS」社製です。
なかなかの高額部品です。
▲ スマート450 クラッチアクチュエーター
▲ スマート451 クラッチアクチュエーター
▲ スマート旧4x4 クラッチアクチュエーター
スマートを駐車場に停め、
ドアを開けてから、エンジンを切ってください。
「キュ~ウゥ~」って音しませんか?
これが、交換時期の合図です。
クラッチアクチュエーターは、開閉できないようにか閉めてありますが、
解体してみると、こんな感じ。
下の写真の外したフタ部分が擦れて、削れています。
これが音を出しているのです。
勘違いな、おつむの悪いメカニックもいる様で、
ここにグリース入れて、フタを閉じ、音を消す。
違うでしょ!
音がしている事が、問題なのではなく、
動きが悪くなって、おかしな動きをするから、
擦れて、削れるのです。
清掃して、グリースアップしても、
バネの張力は戻らないし、ギアの減りも戻らない!
所詮、ごまかし、悪あがきなのです。
▲ 写真のふたの部分の黒っぽいラインですが、このように削れています。
これが、「きゅ~」の犯人です。
部品は、450で、7万円以上。451で12万。高額です。
シフト切り替え時の「キュ~ゥ~」が進むと、ギアの入りが悪くなります。
最終的には、ギアが切り替わらなくなります。
ギアのはいりが悪くなって来たら、
あきらめて、即、交換です。
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基本は、クラッチオーバーホール時に、同時に交換します。
450の場合、
クラッチのディスクを交換して、
アクチュエーターが、問題なさそうなら、
しばらく様子を見ると言うのも、かろうじて、ありなのですが、
お勧めしませんし、
しばらくしたら、結局、交換となります。
451の場合、クラッチと合わせて同時に、
アクチュエーターもセットで交換してください
動きの悪くなったアクチュエーターのままですと、
せっかく新品に交換した、クラッチディスクを、
あっという間にダメにします。
下手クソが、ギアチェンジして、新品クラッチ滑らすのと同じです。
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取り付け時の最重要ポイント
1.クラッチアクチュエーターの遊び調整。
取付位置調整は、スマートを初めて触るメカニックには、100%出来ません。
ディーラーの店舗にいるメカニックでも、
アクチュエーターの位置調整を何度もやっている経験がないと無理!!
フランス・アンバッハのスマートの工場で、
検査のメカニックに教えてもらった、この手先の間隔と、
日本で今までに、調整しては、試運転を繰り返した、
経験値がないと、やりたくでも、出来ないのです。
2.クラッチミートポイント、切断位置の学習
もちろん、交換しただけで、学習させても、ダメダメです。
正確な、遊び調整が出来たうえで、。
テスターで切断位置を学習させなければならない。